解体工事とアスベスト調査について
小松市・能美市・川北町・白山市・野々市市・加賀市、県外の皆様こんにちは。解体工事専門店MANです。
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今回は、アスベストの調査について記事にしてみます。
解体工事におけるアスベスト調査は、建物を解体・改修する際に健康被害や法令違反を防ぐために非常に重要な工程です。以下に概要を説明します。
🔶 アスベストとは?
アスベスト(石綿)は、耐熱性・耐摩耗性・絶縁性に優れた天然鉱物で、以前は建材として多用されていました。しかし、微細な繊維が空気中に飛散し、吸入すると肺がんや中皮腫などの重大な健康被害を引き起こすことが分かり、現在は使用が禁止されています。
🔶 アスベスト調査の目的
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作業員や周囲の住民の健康を守る
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アスベストの飛散を防ぐ
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関連法令(石綿障害予防規則、改正大気汚染防止法など)を遵守する
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適切な除去・処分を行うため
🔶 調査の種類と流れ
① 書類調査(設計図書・建築年の確認など)
建物の設計図面・仕様書などからアスベスト含有の可能性を調査。
② 現地目視調査
専門業者が現場を訪問し、吹付け材・断熱材・成形板などを目視で確認。
③ 試料採取と分析(必要に応じて)
疑わしい建材からサンプルを採取し、**分析機関で定性分析(JIS A 1481など)**を実施。
🔶 アスベスト含有建材の例
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吹付け石綿(1970〜80年代多用)
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石綿含有成形板(スレート、ケイ酸カルシウム板など)
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石綿含有断熱材、保温材、耐火被覆材
🔶 法的義務(2022年改正大気汚染防止法など)
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調査の実施と結果の報告が義務化
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建築物(延床80㎡以上)の解体・改修前には必ず事前調査
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結果はアスベスト含有の有無にかかわらず報告義務
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有資格者(建築物石綿含有建材調査者など)による調査が必須
🔶 調査結果に応じた対応
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アスベストが含まれている場合 → 除去・封じ込め・囲い込みなどの対策が必要。
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その際、飛散防止措置や届出も必要。
🔶 注意点
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無資格での調査や除去は法令違反
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調査結果の虚偽報告や未報告には罰則あり
✅ まとめ
アスベスト調査は、解体工事の安全確保と法令遵守に欠かせません。専門の調査者に依頼し、確実に実施・報告しましょう。
当社は、一般建築物石綿含有調査者、工作物石綿事前調査者講習を修了したスタッフが在籍しております。
ご不明な点は、お問合せください。